相続手続きに必要な戸籍の種類
またまた大分間が空いてしまいました。
補助者の伊藤です。繁忙期が近いづいてきまして、日常業務が忙しすぎます(笑)
日々外回りと、戸籍を読む日々が続いております。
さて前回の記事で「相続手続きの際には戸籍を収集する」というお話を書かせて頂きましたが、今回はその収集する戸籍の種類について、書かせて頂きます。
相続手続きの際に収集する戸籍には、被相続人の出生から死亡までのすべての戸籍が含まれます。この「すべての戸籍」には「現在戸籍」(今現在、一番新しく編製された戸籍のこと)の他に「除籍」や「改製原戸籍」というものも含まれます。
【現在戸籍】
婚姻届の提出やパスポートの申請手続き等、一般的な生活で必要になるのは現在戸籍ですので、除籍や改製原戸籍は見たことがないという方も多いかもしれませんね。
○除籍
戸籍に記載されている人全員が戸籍から除かれて、閉鎖された戸籍のことを除籍といいます。一般的に戸籍から除かれるのは、その人が死亡した場合や婚姻により新しい戸籍を作った時、本籍を他の市区町村へ移転(転籍)した場合です。
【除籍】
○改製原戸籍
法令の改正等により、戸籍を新しい形式に作り変えることを改製といい、その改製によって閉鎖された古い戸籍のことを改製原戸籍といいます。戸籍の改製は、明治四年の法律により戸籍制度が実施されて以来、何度か行われています。
現行の戸籍の形式は昭和23年の戸籍法から変わっていませんが、平成6年から戸籍のコンピュータ化が始まり、以前の紙戸籍は改製原戸籍となりました。なので、下の画像はあくまでサンプルなので文章が読みやすいですが、本来はコンピュータ化される前なので手書きで記載されていることが多いです。
【改製原戸籍】
どうでしょうか?戸籍と一言で言っても様々な種類があり、またその内容についても電子化された現在戸籍と、以前の手書きの改製原戸籍とでは、読みやすさが全くことなりますし、手書きに癖がありすぎて、全く読めない戸籍なんて言うのも時にはあったりして私たち専門家を悩ませたりします。
次回は戸籍に記載されている内容について書かせて頂きたいと思います。
繁忙期の3月に更新は難しいかもしれませんが、頑張りますので、皆さまよろしくお願いします。
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