相続手続き代行で受けられないサポートとは?

相続手続き代行サービスは多岐にわたるサポートを提供していて、数多くの方々がそのメリットを利用しています。しかし、このサービスが提供できる範囲には実は限りがあり、特定の要求や状況に対しては、他の専門家の協力やアドバイスが必要となる場面も存在します。

この記事では、相続手続き代行で通常サポートできない領域や点について詳しく解説していきます。
いざというとき、知らなくてサポートを受けることができずに困った!ということがないように、どのようなサポートは受けることができないのかを確認しておきましょう。

なお、ここで紹介する区分けは一般的な区分けの解説になっておりますので、詳しくは当事務所までご相談ください。

相続手続き代行を利用するのにおすすめな方

相続の手続きは誰でも行うことができますが、その手続きは複雑で手間がかかるものです。次のような状況や背景をお持ちの方は、相続手続き代行サービスの利用をおすすめします。

忙しい方

日常の業務や家庭の事情で手が離せない方は、時間を取る相続関連の手続きを専門家に任せることで、負担を軽減することができます。

複雑な相続状況の方

多数の相続人がいる、遺産の内容が多岐にわたる、不動産や株、特許など複雑な資産が含まれる場合など、複雑な状況をスムーズに進めるためのサポートが必要です。

相続に関する知識が乏しい方

相続の手続きや法律に不慣れな方は、専門家にサポートしてもらうことで、適切な手続きを確実に進められます。

相続人間の対立を避けたい方

相続人同士の意見対立や紛争が予想される場合、第三者の専門家が中立的な立場でサポートすることで、円滑な手続きが期待できます。

適切な税務対応を求める方

相続税の計算や申告に不安がある方は、専門家による適切なサポートを受けることがおすすめです。

→税理士事務所が主体の代行サービスなら、そもそも対応可能ですが、
 ほかの士業では適切な税務対応はできません。

遺言書の確認や実行を検討している方

遺言書の内容の確認や遺言の実行に関して専門的な知識や手続きが必要な場合があります。

遺産分割に関する助言やサポートを求める方

公平かつ円満な遺産分割を行いたいと考えている方は、専門家の助言やサポートを受けることで、スムーズな手続きが期待できます。

手続きを行っているうちに感情的な対立や法的な課題が起きる可能性も高く、多くの方々がそのトラブルによって心の重荷を負っています。そんな時、相続手続き代行サービスは強力なサポートとなる存在となるでしょう。専門的な知識を持ったプロが様々な手続きを代わりに行い、適切に進めてくれるのでスムーズな相続を考えているかたにはおすすめです。

相続手続き代行ではサポートしてもらえないこと

相続手続き代行サービスは多くのサポートを提供しますが、いくつか通常サポートの範囲外であるか、または特化した専門家が必要となる場面があるのでどのようなときに利用できないかも確認しておきましょう。

1:法的争訟の代表

もし相続に関する紛争が起こり、裁判所に持ち込まれる場合、司法書士は直接的な法的代理人としての役割を果たすことはできません。その際は、弁護士の代表が必要となります。

2:詳細な税務アドバイス

一般的な相続税の申告サポートは行えますが、特定の税務問題や複雑な税務アドバイスに関しては、税理士に相談することが推奨されます。

→申告サポートは税理士以外は出来ません。

3:心理的カウンセリング

相続に関する感情的な紛争やストレスに対して、心理的カウンセリングを提供することはできません。そのようなサポートが必要な場合、専門のカウンセラーや心理専門家のサポートが必要です。

4:特定の業界知識

特定の産業や特有の資産(例:特許、著作権、特定のビジネス関連の資産)に関する詳細な評価やアドバイスは、その分野の専門家に相談することが望ましい。

5:海外資産の取り扱い

故人が海外に資産を持っていた場合、その国の法律や手続きに関する専門的な知識が必要になることがあります。その際は、当該国の専門家や国際的な相続手続きに詳しい専門家の助けを求める必要があります。

このような状況などでは、一般的な相続手続き代行サービスだけでは十分なサポートを受けられないことがあります。必要に応じて、専門家の意見やサポートを受けることが重要です。
また、ここでご紹介した例は一般的なものであり、具体的なサポート内容は提供者や状況によって異なることがあるので、実際にサービスを利用する際には、詳しく確認することをおすすめします。

専門家とは?それぞれの役割について

上記で紹介したように、相続手続き代行は司法書士や弁護士、行政書士、税理士などの専門家に依頼可能です。
専門家によって、それぞれ得意なことや役割が異なりますので、どのようなときにどの専門家に頼めば良いかをご紹介します。

司法書士

相続手続き全般において司法書士は様々なサポートが可能です。具体的には、不動産の名義変更、相続人の特定、遺産分割協議書の作成、相続を放棄するための手続き、遺産の評価や精算、分配までを手掛けます。

[おすすめな方]
・相続人同士の関係が薄く、少し距離を感じる関係性である
・時間がなく、すべての相続人と連絡をとったり書類をやり取りするのが困難
・相続手続きを中立公平な視線で進めてほしい
・遺産に預貯金や不動産等のが含まれている

行政書士

行政書士に依頼できることは遺産分割協議書の作成や相続にかかる手続きに必要な書類の作成などです。

[おすすめな方]
・預貯金の解約などの簡単な手続きで相続が完了する方
・遺産に不動産が含まれない

弁護士

弁護士が提供する相続手続き代行のサービスには、相続人や相続財産の詳細調査、遺産分割協議書の策定、相続の放棄に関する手続き、遺留分の侵害に対する請求、遺言書の有効性や内容の確認、そして遺産の分割に関する調停の申し立てなどが含まれます。

[おすすめな方]
・遺留分侵害額請求をしたい
・相続人間で揉めそうな場合

税理士

税理士が提供する相続手続き代行は、相続税の申告や相続財産の評価や相続税対策などのサポートがあります。

[おすすめな方]
・相続税対策を検討している方
・自分では相続税申告が難しい場合
・遺産の評価を受けたい

信託銀行

相続手続き代行におけるほとんどの業務に対応可能ですが、信託銀行で依頼を受け、上記で紹介したほかの専門業者に外注されるかたちになります。

[おすすめな方]
・信託財産などがあり、信託銀行と取引のある方
・金銭的に余裕が必要

【まとめ】相続手続き代行で受けられないサポートは?専門家とは?

相続手続き代行では受けられないサポートの内容と、どの専門家に頼めば良いか、専門家のそれぞれの役割について解説しましたが、いかがでしたか?

相続手続きは、相続人間の関係性や時間の制約、公平性の観点から非常に複雑なものとなることが少なくありません。

一般的な相続手続き代行サービスだけでは十分なサポートを受けられないことがあります。必要に応じて、専門家の意見やサポートを受けることが重要です。

相続に関する専門家、特に司法書士や税理士などの代行サービスは、その複雑さを緩和し、スムーズな過程をサポートする役割を果たします。相続の際には、専門的な支援を受けることで、トラブルを未然に防ぎ、円滑な手続きを実現を目指しましょう。

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