【相続事例・町田市】預貯金不足でも土地分筆で相続税の負担を軽減し自宅を維持

お客様のご状況

町田市に住まわれているE様は、先日同居されていたお母様を亡くされて相続のご相談に来られました。

相続財産は預貯金はほとんどなく、お母様とE様がともに暮らしていらしたご自宅と、ご自宅の敷地内に建てられたアパートを１棟所有されているとのこと。
所有されているアパートは、建物自体は年季が経っており老朽化が進んでいますが、駅からほど近い場所にあり立地条件の良い物件です。

土地の価格が高騰している状況で、すぐに分配できる預貯金が手元にない中で相続税などをどのように賄えば良いかわからないというご相談内容でした。

相続人は、相談者のE様のほか、E様の弟であるH様とF様の三人です。

E様はお母様と同居されていたご自宅にそのままお住まいになられることをご希望されており、アパートは老朽化していることもあり手放したいとお考えでした。

弊社からのご提案

E様が現在住まわれているご実家にそのまま住まわれることを望まれているのを考慮し、相模原市に住まわれているH様とF様にもE様のご希望も併せてご相談したところ、ご実家をE様に譲ることをご了承頂き、アパートを運営管理することは難しいとおっしゃっていたので、E様のご希望通り売却する方針で検討しました。

まず、相続税の計算も必要な状況であることから、提携税理士と検討を重ね、被相続人であるお母様の名義のまま登記簿上の土地を分筆登記することをご提案しました。
E様がお住まいになっている自宅部分とアパート部分に分筆し、ご自宅部分をE様がご相続され、アパート部分をH様とF様で共有に相続して頂き、売却後現金化する流れをご説明いたしました。

結果

ご自宅とアパートを被相続人名義のまま分筆の登記をしたうえで、お母様と同居していたＥ様が自宅部分をご相続されました。
小規模宅地の特例によって不動産の評価減を利用することができ、相続税を支払うことなく生活環境を維持することができたことと、姉弟間の意見をうまくまとめることができたため揉めることなくスムーズに相続を終えたことを非常に喜んでいただけました。

また、アパート部分を２分の１ずつ共有で相続されたH様とF様ですが、相模原市にそれぞれご自宅を所有されていることもあって売却をご希望されていたため、弊社でご紹介いたしました提携不動産会社の協力によって売却し所有物件をすぐに現金化することができました。
早期に相続問題が解決できたことにご兄弟とも、とてもご満足いただけました。

ポイント

①分筆登記による相続対策

相続税の計算と分配を円滑に行うために、被相続人の不動産を分筆登記し、相続財産を明確に分ける戦略を採用しました。E様が自宅部分を、H様とF様がアパート部分を相続する形をとりました。

②不動産の売却と現金化

老朽化したアパートを売却し、その収益をH様とF様が共有することで、手元にない預貯金を補い、相続税の支払いに充てることができました。これにより、E様は自宅を維持し続けることが可能になりました。

⓷小規模宅地の特例利用

E様が自宅部分を相続する際に、小規模宅地の特例を利用し、不動産の評価減を適用することで、相続税の負担を軽減しました。この措置により、E様は生活環境を維持することができ、兄弟間のトラブルも発生せず、スムーズな相続が可能となりました。

弊所では、このように専門家と提携した相続のコンサルティングも得意としております。

遺言や後見、生前贈与といった一般的なご提案だけでなく、どのようにしたらお悩みを解決して、ご安心して頂き穏やかな生活を手に入れることが出来るのかをスタッフ及び提携税理士や弁護士、不動産鑑定士等と連携して実現させることを目標としております。

町田・相模大野で遺言や家族信託といった生前対策でお悩みの方は是非ご相談ください。