【相続事例・町田市】解決事例>未登記のままの自宅の建物が相続の対象になった場合
お客様のご状況
町田市にお住まいのR様より、相模原にある実家を相続することになったため、その手続きを行いたいとご相談をお受けいたしました。
R様のご両親は相模原に住んでおられました。
長く患っていたお母様は数年前に亡くなり、それからはお父様がひとりで住んでいましたが、先月、お亡くなりになり、現在は空き家状態になっています。
R様にはほかに兄弟もいなかったことから、結婚しても近くに住み、頻繁にお父様の住む実家に足を運んでおられました。
その際、お父様より、お母様の病気やその後の生活で蓄えもなく、残せるのはお父様が購入された土地建物しかないとおっしゃっていたそうです。
そこで、お父様が大切にされていたご実家を守っていくために相続登記の変更をしたいとご相談にこられました。
弊所からのご提案
R様よりお話をお伺いし、登記簿謄本を調査したところ、ご実家のある土地は確かにお父様の名義だったのですが、建物に関しては該当する建物が存在していない状態となっていました。
お父様が建てられたとのお話だったので、なんらかの理由で登記手続きをされていない【未登記建物】であることが判明いたしました。
そこで、提携土地家屋調査士にご協力いただき、建物建築時の資料を探すこととなりました。
・建物については、そのままR様名義の建物表示登記を行うことで所有権保存登記をすること。
・土地については、相続手続きでR様名義と所有権移転登記をすること。
相続人は一人娘であるR様おひとりでしたので、上記の2点の手続きを行うことをご提案いたしました。
結果
提携する土地家屋調査士の協力のもと、建物建築時の資料を探しましたが、建築が50年以上前ということで、資料の収集が一部しかできませんでした。
そこで不足の書類については、ご協力いただいている土地家屋調査士より管轄の法務局へ連絡してもらい、協議の結果、無事に唯一の相続人であるR様名義で建物表示登記を行い、保存登記を完了することができました。
ポイント
1.登記謄本の調査による未登記建物の発見
相続手続きを依頼された実家の土地は父親の名義でしたが、登記謄本を確認したところ建物は登記されていませんでした。(未登記建物)
そのため、通常の不動産を相続する手続きとは異なった手続きが必要となるのですが、専門家に手続きを依頼したことで時間や手間を大幅に減らすことができました。
2.未登記建物の相続手続き
提携土地家屋調査士の協力を得て、建物建築時の資料を探し出し、建物の表示登記と所有権保存登記を行いました。
ご依頼者様が唯一の相続人であったため、土地の所有権移転登記と建物の表示登記を迅速に進行できました。
未登記建物の場合、建物所有者に納税通知が来るため、所有者は未登記のままであることを忘れることが多いため次世代が相続で困るケースが多いです。
3.専門家のサポートの重要性
未登記建物がある場合、相続手続きが複雑になりやすく、特に複数の相続人がいる場合はトラブルの原因となる可能性があります。
表示登記や相続登記が済んでいない不動産がある場合は、早めに専門家に相談することで相続人間のトラブルを回避することができるので、無料相談を提供する司法書士事務所の利用をおすすめします。
【未登記建物】ですが、銀行から借入などを行わず、付き合いがあったり知り合いの工務店などに直接建物の建築を依頼された場合などは、建物の登記手続きを行わずそのまま未登録となってしまっているということがまれにあります。
その場合も税務署からは課税目的で建物所有者に納税通知が送られてくるため、所有者は未登記の状態のままであることを忘れてしまい、そのまま時間が経過してしまい、次の世代になって気付き困っているというご相談は多いです。
本来であればすでにされているはずの表示登記ですので、されていない場合は相続人間でトラブルとなるケースが多々あります。
今回は相続人がR様おひとりでしたので、手続きを迅速に進めることができましたが、複数の相続人がいる場合では、争族となる可能性が高いです。
このように表示登記や相続登記がお済みではない不動産があるようでしたら、トラブルとなる前に専門家へご相談されることをおすすめいたします。
弊所の司法書士事務所では、お気軽にご相談いただけるよう無料相談をご用意しておりますので、登記だけではなく相続に関してお困りのことや心配なことがありましたら、いつでもご相談ください。
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