【相続事例・相模原市】解決事例> 遺産分割協議がまとまらないので仲介してほしい
お客様のご状況
相模原市にお住いのR様より、先月亡くなられたお母様の遺産相続について相談したいとご連絡をいただきました。
R様は3人兄弟の真ん中で、静岡県にお住まいのお兄様と東京都にお住まいの妹様がいらっしゃいます。
ご兄弟のご実家は山梨県ですが、兄妹それぞれ大学進学をきっかけに上京されて、就職も都内でし、その後結婚されて現在お住まいの地域に居を構えられています。
ご両親は山梨県のご実家でおふたりで生活されていましたが、数年前にお父様が亡くなり、先月お母さまもお亡くなりになり、現在は空き家となっているそうです。
葬儀のために帰省した際、ご実家の処分を含む相続手続きの件について話し合ったのですが、地元を離れて長く、たまにしか親元に顔を出さなかったお兄様と、離れて暮らしていてもご両親を気にかけ、ひとりで生活することになったお母様の介護などに時間を作って通っていたR様や妹様とでは、なかなか話し合いがまとまりませんでした。
先の見えない話し合いに困ったR様が、同じく相続でトラブルを抱えたことがあるご友人に相談したところ、信頼ができる相続の専門家として森川司法書士事務所を紹介され、弊所にご相談に来られました。
弊社からのご提案
R様より詳しく状況を伺ったうえで、当事者間で何が問題となり話し合いが成立しないのかを確認する為に、弊所のスタッフよりお兄様と妹様に電話で状況を確認させていただきました。
それぞれのご要望を伺ったところ、お兄様は長男で跡取りであることを主張され、生前母親から非常に優遇されていたとのことでした。
また、お兄様はご実家に直接脚を運ぶことはあまりされていませんが、相続財産の土地・建物などだいたいは把握しており、お母様の財産の確定申告などをしていたそうです。
妹様のお話では、お兄様がお母様の資産を管理していたため相続財産がどのぐらいあるのかはご存じないようでした。
しかし、お兄様はほとんどご実家に帰ってくることはなく、お母様の介護や面倒はほとんどR様と妹様で行ってきたとのこと。
お母様のことを気にかけてきたのに、お兄様と同じでは理不尽に思えてならないそうです。
ご相続人のみなさまそれぞれ60代後半から70代なので、電話での確認や連絡だけでは状況も分からず不安だとのお話も聞くことができました。
ご兄妹それぞれの疑問点やお悩みを解決するためには、お電話や文書の郵送では困難だと判断し、相続人全員の申告のもとに、弊所が中立的な第三者となって仲介することをご提案いたしました。
弊所が相続人のみなさまの代わりに相続財産の調査をし、提携税理士が相続税の試算を行い、その資料を司法書士と税理士が持参して、相続人及びそのご家族にもご説明するといった内容です。
また司法書士及び税理士には遺産分割協議などの代理はできないため、今回の訪問が、あくまで相続人間で、遺産分割をする上での、相続財産の範囲や相続手続きの期限と言った法律上及び税務上のご説明をする為に伺わせて頂くということをご説明いたしました。
結果
相続人のみなさまにそれぞれご提案したところ、ご兄妹だけでの話し合いでは解決する見込みがないとご納得されて、弊所が仲介することをご納得いただきご依頼いただきました。
金融機関や証券会社からの残高証明書や役所から発行される不動産の残高証明書など、お母様の相続財産がお兄様から伺っていたよりも多く、調査に想定以上の時間がかかってしまいましたが、個人で調査を行うよりも効率的に調査を終えることができました。
第三者である専門家によって公平性のある相続財産一覧表を作成し、提携している税理士からは相続税の試算表を作成していただき、必要な資料をすべて持参して相続人全員にきちんと状況を説明いたしました。
資産の状況だけではなく、申告及び納税の義務、また遺産分割協議が成立しない場合のデメリットについても時間をかけてご説明いたしました。
現状をしっかりとご理解いただけたことによって、相続人のみなさまがそれぞれ前向きになって話し合いをするきっかけとなって、無事に申告期限までに遺産分割協議を完了することができました。
ポイント
①相続人間の対立と感情的な問題
相続人である兄妹間での意見の対立し話し合いが難航していました。長男であるお兄様が跡取りとして優遇されたという認識や、R様と妹様が母親の介護をしていたということがそれぞれの感情を複雑にしていました。相続問題は感情的な対立を引き起こしやすく、当事者同士での話し合いが進まないことが多いです。
②第三者である専門家の仲介の重要性
当事者同士での話し合いが難航していたため、専門家である司法書士や税理士が中立的な立場で介入することで円滑な話し合いができました。専門家が介入することで、法律や税務に基づいた客観的なアドバイスが提供され、公平な相続財産の調査・一覧作成が行われるため、感情的な対立を和らげ、理性的な解決が可能となりました。
③遺産分割協議を期限内に完了
相続税の申告期限や遺産分割協議が成立しない場合のデメリットについても説明がされ、相続人全員が現状をしっかり理解することができました。その結果、期限内に無事に遺産分割協議が完了し、相続手続きがスムーズに進みました。
当事者同士の話し合いでは、それぞれの感情や思いを主張されることが多く、なかなか理性的に話し合うことは難しいでしょう。
第三者となる相続の専門家を仲介に入れることで、法律的、また税務的なアドバイスであったり、情報を受けることができ、相続人も客観的な判断をしやすくなる場合もあります。
相続手続きは、通常は皆様一生に一度か二度しかないものです。ご自身で勉強することも不可能ではないですが、多くの時間が掛かったり、正確ではない情報に踊らされてしまうこともございます。そんな時は是非、森川司法書士事務所の無料相談をご利用ください。町田市・相模原市だけではなく、近隣の横浜市や大和市の方も多くご相談頂いておりますので、お気軽にご相談ください。
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