【相続事例・相模原市】解決事例＞放置したままの相続手続きを代行してほしい

お客様のご状況

相模原市にお住まいのW様より、何年も前に亡くなっている祖父の相続手続きについて相談したいとご連絡をいただきました。

Ｗ様のご実家は町田市にあり、そこにはご両親がお住まいになっておられます。
先日、お母様が少し体調を崩されて入院されたため、お見舞いがてら久々に伺ったところ、ご両親共にご高齢ということもあり、ふたりだけで生活するには心配なので、夫婦で入れる施設への入所を検討していると相談を受けたそうです。

施設入所などこれからのために資産の整理を考えたご両親の話では、鎌倉市で経営しているアパートと町田市に駐車場として経営している土地があるのですが、名義が何年も前に亡くなった祖父のままであることがわかったそうです。
また、アパートの家賃や駐車場の利用料金は、今も祖父名義の口座に振り込まれているとのことでした。

お母様が入院されている間にお父様がなんとか不動産の名義変更や、祖父の口座を解約できないかと動かれたそうなのですが、相続の手続きがわからず、必要な書類が何種類にもわたることからひとりで手続きをすることは困難すぎると、誰かに相談できないかと悩んでおられたそうです。
亡くなった祖父の相続人は、お父様のほかに、お父様の妹である長野県にお住まいの叔母がいますが、叔母も高齢のため協力はほとんど期待できない状況でした。

Ｗ様が協力しようにも、やはり相続手続きの知識がないことと、離れて暮らしているため仕事もありまとまった時間を作って役所や金融機関に何度も足を運ぶのは難しいこともあり、お父様と相談した結果、専門家への相談を検討されたとのことでした。

弊所からのご提案

W様からお話をお伺いしたのち、詳しい状況をお伺いするためにご実家でお父様とご一緒に話をお伺いする時間を作っていただきました。

何年か前に亡くなられている祖父の名義のものは、アパートの家賃や駐車場の利用料金が振り込まれている口座のほかにも、違う金融機関の口座もあることがわかりました。
不動産の名義変更だけではなく、複数の金融機関を平日にまわるのは、お母様の介護もあるお父様やお仕事のあるＷ様には困難だということでしたので、『相続手続き丸ごと代行サービス(遺産整理)』をご提案いたしました。

『相続手続き丸ごと代行サービス(遺産整理)』は、不動産の名義変更の手続きだけではなく、預貯金の解約や払い戻しなども含んだサービスとなっているため、平日忙しく時間をとれないかたや、いろいろな場所をまわるのが困難なご高齢のかたに人気のあるサービスとなっております。

結果

お父様にご提案したところ、任せたいとのお返事をいただけたため、長野県に住んでおられる叔母様に連絡をしていただき、そちらにも伺って現状をご説明し代行をご了承いただけたので、ご両者と『相続手続き丸ごと代行サービス(遺産整理)』の契約を締結いたしました。

弊所で必要な書類として、戸籍の取得や相続人の調査、相続人間での遺産分割協議の仲介、祖父名義の各種口座の相続手続きを無事に進めることができました。
預貯金の相続手続きをする際、残高証明書を取得し、念のため相続人の把握していない口座がほかにないか調査したところ、さらに複数の口座が見つかったため、合わせて相続手続きを行いました。

お父様が途方にくれていた相続手続きでしたが、専門家に代行を依頼したことによって想定していたよりも早くに手続きを終わらすことができたため、とても喜んでいただくことができました。

ポイント

1.放置された相続手続き
放置された相続手続きは、財産の名義変更や口座の解約などが複雑化します。特に亡くなった方の名義のまま資産が残されていると、金融機関や不動産関連の手続きを進める際、多くの書類が必要となり、時間がかかるため個人での手続きが困難な場合が多いです。

2. 専門家への依頼で負担を軽減
相続手続きは多岐にわたるため、個人で行うには時間や手間がかかります。特に高齢のご家族や忙しいご家族にとっては、役所や金融機関に何度も足を運ぶことが大きな負担です。相続の代行サービスを利用することで、書類収集や金融機関での手続きを専門家が行い、家族の負担を軽減することができます。

3. 隠れた財産の発見と包括的な相続手続き
相続手続きを進める過程で、家族が把握していなかった口座や資産が見つかることがあります。今回の事例でも、複数の金融機関で未確認の口座が見つかりました。このような場合、包括的な相続手続きが重要であり、専門家が詳細に調査を行うことで、財産を適切に分割することができます。

相続手続きを何年も放置すると、いくつかの問題が発生します。特に財産が亡くなった方の名義のままでは、法律的に適切な管理や処分ができないため、不動産の売買や家賃収入の受け取りが困難になります。
また、銀行口座がそのまま放置されていると、口座の凍結や解約手続きの複雑化が進み、相続人が新たに調査しなければならない隠れた財産が見つかることもあります。

時間が経つほどに相続人の健康状態や家族構成に変化が生じ、協力が難しくなるケースもあります。今回の事例では、高齢の家族が相続手続きを進めるのが難しい状況でした。
また、相続人が複数いる場合、遺産分割協議が必要となり、全員の合意がなければ財産を分けることができません。放置した状態では、手続きが複雑化し、手間や時間がかかるばかりか、争いの原因になることもあるため、早期の対応が重要です。

相続手続きは、必要な書類の収集や不動産の名義変更、金融機関とのやりとりなど多く、特に遺産が複数の不動産や金融機関にまたがっている場合、手続きが非常に煩雑になるため、個人でこれらを処理するのは非常に困難です。

そのため、専門家に依頼することで、相続手続き全般を代行してもらい、手間と時間を大幅に軽減できます。
司法書士や弁護士は、相続の法的手続きを理解しており、必要な書類の取得や財産の調査、不動産や口座の名義変更をスムーズに進めることができます。
また、相続人全員の同意が必要な場合も、専門家が遺産分割協議の仲介を行うことで、円滑に手続きを進めることができます。

このように、何年も放置したままの相続手続きでお困りの場合は森川司法書士事務所の無料相談に是非ご相談ください。