【相続事例・町田市】認知症の不安を持つ高齢者夫婦の資産を家族信託で解決
お客様のご状況
町田市にお住まいのJ様、R様ご夫婦より、高齢夫婦の財産管理の方法を考えたいとご相談をお受けしました。
JR様ご夫婦は現在、健康に問題なく元気にお二人で生活されています。
三人の息子さんがいらっしゃいますが、皆様町田市のご実家を出て、それぞれ生活しておられるのですが、お子様たちより援助を受けることなく暮らしてこられました。
J様は投資が趣味で、預貯金はそれほどではありませんが、有価証券や不動産をいくつかお持ちだそうです。
認知症になると不動産や有価証券の売買ができなくなると、なにかのメディアで耳にしたことで、将来の資産管理が不安になったそうです。
80歳となった今、いつどのようなことが起きるかわからないので、今後のために
どのような対策をすればよいのか知りたいとのことで御来所いただきました。
弊所からのご提案
御来所いただいた際に、J様、R様それぞれより現在の資産状況を詳しくお伺いし、これからどのような資産管理を行いたいかご意向をお伺いいたしました。
認知症への不安や資産売却の考えなどから、『家族信託』を適用することが、ご夫婦の希望を叶えるのに最適と判断し、ご提案いたしました。
『家族信託』について詳しくご理解いただくために、都内や相模原市にお住まいの息子さんたちもお呼びし、家族会議を開いていただき、家族信託専門士である代表司法書士と税理士を同席させていただきました。
その際、『家族信託』の説明だけではなく、手続きを行ううえでのメリットやデメリットについても詳しく解説させていただき、『家族信託』の手続きで出来ることと、不足分を補うために必要なお手続きについてもご提案させていただきました。
結果
JRご夫婦が一番懸念されていた認知症に対する対応として『家族信託』を活用することが有効であることを理解していただき、家族信託だけでは補えない部分をどうするかご意向を聞いて検討しました。
JRご夫婦の要望にあわせて、全財産を信託にはせず、将来の認知症対策として信託に入らなかった財産の管理のために遺言書の作成や、任意後見を活用し、年金などで手元に入ってくる資産の管理を設定しました。
JRご夫婦が御元気なうちに家族会議を行い、三人の息子さんたちと今後のことについてしっかりと話し合う機会ができ、認知症に対する備えだけではなく、相続が兄弟間のトラブルとなることを未然に防ぐこともできたことにご家族の皆様にとても喜んでいただけました。
将来の心配が減ったことで安心されたJRご夫婦は、これを機に息子さんたちがお住まいの町に旅行に行ったり、お出かけをする機会が増え楽しい毎日をお過ごしのようです。
ポイント
①家族信託の活用と補えない部分の手続き
高齢夫婦のJ様とR様は、将来的な認知症などによる資産管理の不安があったため、家族信託を活用することをご提案いたしました。家族信託は、信頼できる家族メンバーを信託受益者として指名し、有価証券や不動産などの資産を管理・運用させる仕組みです。これにより、認知症によって資産管理が困難になった場合でも、安心して資産を守り、適切に扱ってもらうことが可能になりました。
②家族会議と相続問題の予防
専門家を交えた家族会議を開催し、家族信託についての理解を深めると同時に、家族内での相続に関するトラブルを未然に防ぐための対策を検討しました。この時間を設けることでJ様とR様は、財産管理だけでなく、家族間のコミュニケーションを強化し、将来的な問題に対する共通の理解と準備を促進することができました。
⓷将来の不安の解消と生活の質の向上
家族信託を導入することで、J様とR様は将来的な認知症を含む不安から解放され、残りの人生をより積極的に楽しむ余裕が生まれました。信託に含まれない財産の管理や、年金の適切な扱いなどについても対策を講じ、安心して生活を送るための環境を整えることができました。これにより、高齢になっても自分の人生を楽しむことに専念でき、家族との関係をより深めることができました。
高齢になると漠然とした将来の不安を抱えるかたも多くいらっしゃいます。そのように日々窮屈な生活を続けるのではなく、残りの人生を心の憂いなく満喫できるように、問題点を専門家に相談することで適切に対応することが大切です。
町田・相模原エリアで『家族信託』を含む生前対策をご希望のかたは、お気軽にご相談のご連絡をお待ちしております。
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